信越高原の紹介

新潟県と長野県の県境、大自然に恵まれた広大なエリアに広がる信越高原。
そこに点在する五つの山々は、信越(北信)五岳と称され、古くからその麓に生きる人々の暮らしと深く関わり合い、聖なる崇拝を集めてきました。
それぞれ特長のある美しい山容を彩る四季の風景は、長い時の流れをおだやかに受けとめて、見上げる人々の心に大いなるやすらぎを感じさせるのです。
山麓には妙高高原、笹ヶ峰高原、斑尾高原、黒姫高原、戸隠高原、飯綱高原、飯綱東高原といった高原地帯が広がり、その中央付近に位置する野尻湖とともに素晴らしい自然景観を生み出し、スポーツや歴史散策、温泉など多彩な楽しみを私達に与えてくれます。

信越五岳

新潟・長野県境にある5つの独立峰を総称して信越五岳(別称:北信五岳)という。東側からの眺めは、右から斑尾山、
妙高山、黒姫山、戸隠山、飯縄山と連なり、四季折々に美しい山並みを形成し、それらは多くのトレイルで結ばれている。

斑尾山 1,382m

五岳の中で唯一東に離れて鎮座する斑尾山。
標高は最も低いが、山頂から四方へ尾根が複雑に張り出し風格を漂わせている。
ゆるやかな裾野が広がる山麓の斑尾高原は、さまざまなアクティビティを楽しめるスポーツリゾートであり、高原内には回遊性のある総延長50kmものトレッキングトレイルが整備されている。
西側の麓にある野尻湖は斑尾山の噴火によってできた湖といわれている。

妙高山 2,454m

2,000m級の外輪山に囲まれた典型的な複式火山。仏教で世界の中心にあるとされる「須弥山」の別名があり、後方の火打山(標高2,462m)とともに日本百名山にも選ばれている。
山麓に広がる広大な高原地帯には赤倉温泉、新赤倉温泉、池の平温泉、妙高温泉、杉野沢温泉、関温泉、燕温泉と効能豊かな七つもの温泉が湯煙を上げ、また日本有数のスキーリゾートエリアとして知られる。

黒姫山 2,053m

「信濃富士」とも称され、女性的な優しさを感じる山容が特徴の黒姫山。
黒姫というお姫様の悲話伝説があり、山名の由来になったとされている。東山麓に広がる黒姫高原では夏から秋にかけて100万本ものコスモスが咲き多くの人々を魅了する。
またナウマンゾウの化石の発掘場所としても有名な野尻湖は、大正時代から国際的な避暑地としても名高く、夏はレイクスポーツを中心に賑わいをみせる。

戸隠山 1,904m

東側から見ると絶壁の岩稜が屏風のように連なる戸隠連峰の主峰。
神話では天照大神が隠れた時に、手力男命がこじ開けて天の岩戸がこの地に飛んできてできた山といわれている。
古くから日本有数の修験道場として知られ、戸隠神社奥社へと続く杉並木の荘厳さもその歴史の深さを物語っている。
戸隠神社中社付近にはそばの名店が軒を連ね、また周辺は竹細工の名産地としても名高い。

飯縄山 1,917m

おだやかな姿で独立峰のように見えるが、本峰の他に霊仙寺山、瑪瑙山などからなる山容の大きな山。古くから山岳信仰の霊場であり、また忍術や剣術の修行の地としても知られる。
山頂付近には飯綱神社が鎮座し、登山道には今も多くの祠が残っている。南山麓の飯綱高原、そして東山麓の飯綱東高原にはいくつもの湖が点在し、キャンプ場などのアウトドア施設も充実している。